怪奇作家H・P・ラヴクラフトによって創造されたクトゥルー神話。

その名称ともなっている邪神クトゥルーのスタチューです。

H・P・ラヴクラフトの影響は小説、映画、漫画、ゲームにまで広く及んでおり、

ホラーを語る上で避けては通れないものとなっています。

例えば「死霊のはらわた」に登場し、またH・R・ギーガーの画集のタイトルともなっている

「ネクロノミコン」はラヴクラフトの創作によるものです。

このことからだけでも、彼が今日のホラー界に与えている影響の大きさがうかがえるでしょう。

(興味のある方は創元社「ラヴクラフト全集1〜6」が文庫本で手軽に読めるのでオススメです。)

同氏の小説において邪神クトゥルーの容姿は

「蛸のような触手のある頭、 鉤爪のある手足、鱗におおわれた体表」などと描写されており

このスタチューは多少のアレンジはあるものの、(例えば本当は顔面が触手である)

その特徴をよく捉えて立体化しているのではないでしょうか。

自分としてはクトゥルー神話の邪神は人間ではその全容を捉えられないところに

その恐ろしさがあると思っていますので、そのイメージで写真を撮ってみました。

1枚目の写真は深海の闇をイメージし、全身が見えないように撮りました。