イベント・ホライゾン(事象の水平)
(「マトリックス」のモーフィアス役と「ジュラシックパーク」の主人公グラント博士役の人が出演してます。)
ストーリー
西暦2047年。人類は宇宙へと進出していた。ある日宇宙ステーションに「謎の言葉」の入ったSOS信号が届く。
それは7年前に人類初の太陽系外縁調査に出発し、海王星付近で消息を絶ったイベント・ホライゾン号からのものであった。
救助のため、ミラー大佐(モーフィアス役の人)率いる救助チームとイベント・ホライゾン号の設計者である
ウェアー博士(グラント博士役の人)がイベント・ホライゾン号へと向かう。そこで彼らが見たのは・・・。
そしてウェアー博士は隊員達にかってイベント・ホライゾン号で秘密裏に行っていた「実験」をあかす。
やがて次々に奇怪な現象が起き始める中で博士や隊員達の過去までもが浮かび上がり、物語は意外な展開へ・・・。
救助隊がイベント・ホライゾン号の中で見たものとは?
秘密裏に行われていた「実験」とは一体何なのか?
SOS信号の「謎の言葉」の意味は?
7年前、イベント・ホライゾン号に何が起こり、何処へ消え、そしてなぜ今戻ってきたのか?
全ての謎が明らかになるとき、隊員達は未知の恐怖と遭遇する・・・。
第1回目のコラムは「イベント・ホライゾン」という映画の紹介です。
監督が「バイオハザード」や「エイリアンVSプレデター」のポール・アンダーソン
そして特殊メイクが「ヘルレイザー」のボブ・キーンというホラー実力派コンビが送るSFホラーです。
ポール・アンダーソン監督得意の「怖がらせる演出」はこの映画においても存分に発揮されています。
それに加え特殊メイクがあのボブ・キーンなのわけですから、怖くないわけがないのです。
(ボブ・キーンなだけにあの手のシーンがアレなわけなんですが。)
自分はあまりの恐ろしさに、地獄を垣間見たような気分になりました。
密閉された宇宙船内で迫り来る恐怖という設定は、さながら1作目の「エイリアン」のようですが、
そこで描かれる恐怖は「エイリアンに喰われたほうがまだまし」というぐらいに恐ろしいもので、
H・P・ラヴクラフトのクトゥルー神話を彷彿とさせました。ラヴクラフトの作品の言葉を借りて表現するなら
「人類は無限に広がる暗黒の海に浮かぶ"無知”の孤島に生きている。(中略)
この世界の真の姿が明らかになるとき、我々人類は自己のおかれた恐るべき位置を知り戦慄するだろう。」
という感じで、正直「シロウトにはオススメできない」映画です。
しかし以下のような人たちにはオススメできます。
・「バイオハザード」は面白かった。「エイリアンVSプレデター」にも期待している。
・「ヘルレイザー」は結構好き。
・しかし最近の「ヘルレイザー」にはがっかりしている。(この映画の紹介を書こうと思った理由)
・H・P・ラグクラフトの世界観が好きである。
・上のいずれにも該当しないが、イベント・ホライゾンの謎が気になる。
「見たことを後悔するものを見せてあげよう・・・。」まさにそんな言葉がぴったりの映画です。(※)
※実はこれ「ドリームキャッチャー」という映画のセリフなんですが、ホントに後悔しました。金払って観たことを。
それと、この映画はネタバレすると面白さが半減しますので、観ようと思った方はネット検索しないほうがいいです。
またある程度ホラーに自信のある方は部屋を暗くして観ることをお勧めします。